今回の記事ではWARHAMMER 40,000を本格的に遊ぶにあたって欠かせない有料版ルールブック「コアブック」とは一体何なのかを紹介していきます。
「コアブックって何?」
40kのルールといえば無料公開されている「コアルール」ですが、これは文字通りルールの根幹に当たる部分で、最もプレーンなルールになります。
コアルールだけでも十分遊ぶことはできるのですが、よりバランスのとれたゲームや、シチュエーションを重視した遊び方をしたい場合に我々趣味人をサポートしてくれるルール集が「コアブック」です。
前版ではこれに該当する有料版ルールブックが英語しかなく、コアルール以外の遊び方はなかなかハードルの高いものでしたが、今版では日本語化され、初心者から経験者までの誰もが、より幅広い遊び方にアクセスしやすくなりました。
また、9版のコアブックは実に6版以来、背景設定や各陣営の紹介までを含んだ非常に読み応えのある内容となっており、ルール以外の部分をとっても40kを嗜む趣味人必携の内容となっています!
「コアブックの内容」
ここからはゲームルール部分で、コアブックにどのような項目が収録されているかを紹介していきます。
【コアルール】
まずは基本のコアルール。無料公開のものと同じ内容がそのまま収録されています。
オープンプレイ、ナラティブプレイ、マッチプレイのいずれにおいても、ゲームの進行はコアルールに従います。
【アーミーの編成方法】
次にアーミーの編成です。
ユニットの強さを示すパワーレートやポイントコストでアーミーを編成する基本的な編成方法に加え、アーミーの中のユニットをデタッチメントと呼ばれるグループに纏めることで様々なアドバンテージを得ることができるようになる「バトルフォージド形式」の編成についても解説されています。
【ミッション】
40kのゲーム、ミッションをどのように進行するかが解説されています。
具体的なミッションサンプルは後述の各プレイスタイル毎に纏められており、コアブックだけでもなんと全部で40種類ものミッションが収録されています!
【3つのプレイスタイル】
40kのゲーム形式は、
手軽に遊ぶことのできるオープンプレイ
シチュエーションを楽しむナラティブプレイ
バランス調整がなされたマッチプレイ
という3種類のプレイスタイルに大きく分類されます。
コアブックではそれぞれのプレイスタイルで遊ぶための追加ルールや、専用のミッションが収録されています。
・オープンプレイ
コアルールと、ミニチュアほか最低限ゲームに必要なものが揃えば遊べるのがオープンプレイです。他2種のプレイスタイルと比べて細かい制約や追加ルールがなく、持っているミニチュアでそのまま気軽に遊べるのが特徴です。
コアブックにはオープンプレイ用のミッションが3種類収録されています。
・ナラティブプレイ
40kの背景設定にある歴史的な戦いを再現したり、特殊な戦況(市街戦や拠点攻略戦、非対称な戦力同士の戦闘など)での、シチュエーションを重視した遊び方がナラティブプレイです。想像力の活きる、ある意味最もウォーハンマーらしい遊び方とも言えます。
ミッションはゲーム規模ごとに用意され、
コンバット・パトロール:3種類
インカージョン:6種類
ストライクフォース:6種類
オンスロート:3種類
の合計18種類が収録されています。
また今版では新たに、複数のミッションを連結して遊ぶキャンペーン形式のゲームを想定した「クルセイド」というシステムが導入されています。
連続するミッションの合間に壊滅的な損害を受けた部隊が途中で脱落したり、新たなユニットが補充されたり、地獄のような戦場を生き延びて経験を積んだ部隊が新しい能力を獲得したりと、よりドラマティックな展開を生み出すルールが多数収録されています。
・マッチプレイ
双方が対等の戦力で遊ぶための編成方法が用意され、ルール解釈の細部まで手入れがされた競技性の高いプレイスタイルがマッチプレイです。
ユニットの能力や策略を最大限に駆使して、相手プレイヤーと奥深い駆け引きのある対戦を楽しみたい場合はマッチプレイがおすすめです。
ミッションはゲーム規模ごとに用意され、
コンバット・パトロール:3種類
インカージョン:6種類
ストライクフォース:6種類
オンスロート:3種類
の合計18種類が収録されています。
【策略】
40kのゲームの勝敗を分けるのは単純なユニットの性能や位置取りだけではありません。
「策略」を使うことで、ゲーム開始時やコマンドフェイズで付与される指揮ポイント(CP)を消費して特殊な処理を行い、ゲームをより有利に運ぶことができるようになります。
コアブックにはどの陣営も使用することができる基本的かつ汎用性の高い「コア策略」が複数収録されています。
【特殊地形】
40kの戦場に欠かせない情景モデルは単なるお飾りではなく、それぞれがルールを持っており、ゲーム中はその上を移動したりときには身を隠したりと、戦争映画さながら戦術的に活用することができるのです!
コアブックには地形に関するルールと、ミニチュアとして発売されている代表的な情景モデル(廃墟やバリケード、配管など)がどのようなルールを持っているかのサンプルが紹介されています。
【ルール補遺】
今回の9版は前版のマイナーチェンジであり、発売済みのミニチュアのデータシートを継続して使用することができます。
この項目では9版で新たに導入されたブラストウェポンや航空機といったルールが、既存のどのミニチュアに該当するかの一覧や、その具体的なルールが収録されています。
また、ルール関係の用語集や、そのまま組み合わせると矛盾が生じかねないルールについての具体的な解決例についても記載されています。
以上がコアブックの内容です。
「入手方法」
最後にこのコアブックの入手方法について紹介します。
・単品で購入する
おすすめ度:☆☆
この記事で解説した内容に加えて最新の背景設定や陣営紹介、ホビーを楽しむためのTIPSなどが含まれて合計368ページ、ハードカバーで完全邦訳されて9,400円です。
豪華な内容だけにお値段も豪華ですが、後述のセットで購入することでちょっとだけお得に入手することができます。
単品購入は、あらゆる陣営で本格的にゲームをしたい人におすすめです。
・インドミトゥス(日本語版)
おすすめ度:☆☆☆
9版記念ボックス「インドミトゥス」にもコアブックが付属しています。
セットで28,500円。いきなり値段上がってるじゃないか!とのお叱りはごもっともですが、コアブック自体は単品売りと完全に同じもので、かつミニチュア61体とセットになっており、単品売りに比べるとトータルではかなりお得に入手できると言えます。
スペースマリーンかネクロンで多数のミニチュアを入手しつつルールも欲しい!という人におすすめです。
・コマンドエディション
おすすめ度:☆☆☆
コマンドエディション(23,500円)に同梱されているのはコアブックのゲームルールのみ抜粋版です。背景設定は省略されていますが、ゲームに必要な部分は全て抜けなく収録されているので、これ1冊で本格的なゲームに対応できます。
また、ゲームルール以外を省いたため軽くなり、サイズ自体も小型で持ち歩きやすいという利点もあります。
生産終了して在庫のみとなっているインドミトゥスに比べて、常時生産されているスターターなので今後も安定して入手できるというのも強みです。
スペースマリーンまたはネクロンで40kのゲームを始めたいという人におすすめです。
・チャプターアプルーヴド2020
おすすめ度:☆
3つのプレイスタイルのうち、マッチプレイルールのみが収録されています。5,900円。
元々の位置付けが2020年の公式トーナメントのための書籍であり、たまたまマッチプレイのルールが載っている(しかもアーミーを編成するために不可欠なデタッチメント表が無い)という内容なので、ここからスタートする初心者にはあまりおすすめできません。
ただし軽量小型、リング綴じでゲームに使いやすい仕様であり、トーナメント用のゲーム規模に応じたミッションも多数収録されているため、「コアブックは持っているけど軽くて持ち運びやすいルールブックが欲しい!」という人にはうってつけです。
また、現状最新のポイントコスト表(フィールドマニュアル)も付属するため、コアブックとの2冊持ちが推奨です。
現在の入手方法は以上です。
個人的なおすすめとしては、コアブックだけでよければ単品購入、ミニチュアもほしいならセット販売の同梱がおすすめです。
この趣味の常でお値段そこそこではありますが、これ1冊で様々な編成や策略、地形を使って豊富なミッションをプレイすることができるようになるため、格段に遊びの幅が増えることだけは間違いありません!
また、40kのゲームの軸となるルールブックでもあるため、本格的に遊ぶのであれば手元に1冊置いておくことを強くおすすめしたい書籍です。
以上、コアブックの紹介でした!
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